なぜVEGANは魚を食べないのか
VEGANは牛肉や鶏肉を食べませんが
なんと、魚も食べません。
え?魚もダメなの⁉
せめて魚だけでも食べないと!
頭良くならないよ?
なんてよく言われます。(笑)
では、なぜVEGANは魚を食べないのか?
理由は人によって違ってきますが
・環境破壊
・水質汚染
・魚を食べる危険性
・魚の乱獲
などがあげられます。
漁業は畜産同様、普段から現場を目にすることがほとんどないので
あまりイメージがわきにくいのですが
かなり酷い現状があります。
漁業がもたらす環境破壊
漁業がもたらす環境破壊と言えば
船から出る温室効果ガスくらいしか思い浮かんでいませんでした。
しかし、深刻なのはほかにもあったのです。
それは漁業から出るゴミです。
海のゴミと言えば
テレビでよく取り上げられているレジ袋やペットボトル、ストローなどのプラスチックごみが
印象的ですが、それらをはるかに凌ぐ量のゴミを漁業は出しているのです。
ナショナルジオグラフィックの記事によると
太平洋ゴミベルトに浮いてるゴミの割合のデータですが
漁業から出たゴミの量はなんと46%なんだそうです。
46%ですよ!?
海全体的に見たらもっと比率は低くなるみたいですが
海流が影響してゴミが集まる太平洋ゴミベルトでこの現状です。
ナショナルジオグラフィックの記事のURLを張っておきます。
ぜひ見てみてください。
この漁業から出るゴミは漁に使われる網が多いです。
故意に捨てられたものや、使用中に破れて海に残ったものなどです。
プラスチックを減らすのはもちろん大事ですが、
漁業によるゴミの量を減らしたほうが効率がよく海を綺麗にできるのかもしれません。
水質汚染
漁業は水質汚染の大きな原因でもあります。
例えば船同の衝突事故等による油の大量な流出です。
2018年の海洋汚染のデータでは414件中283件が油漏れによるもので
このうち船舶からの油漏れが165件、さらにこのうち漁船が最多の64件だそうです。
魚も汚染されている
先ほどのゴミ問題は続きがあります。
海に浮かぶプラスチックゴミは紫外線と波の力で細かく砕かれます。
この砕かれたプラスチックはマイクロプラスチックと呼ばれています。
このマイクロプラスチックは、
上記の流出した油や生活排水などの有害物質とくっついてしまいます。
そうすることでプラスチック自体が有害物質となり、毒になります。
この有害物質を魚は誤って食べているのです。
必然的に魚の体も汚染されてしまいます。
その汚染された魚を大きい魚が食べます。
すると大きい魚の体は汚染されてしまいます。
さらにその魚を他の魚が食べて、、、と繰り返すことで
汚染された魚はどんどん広まっています。
魚を食べる危険性
残念ながらこの汚染された魚は見分けることはできません。
それでも漁師さんはお構いなしに漁網で汚染された魚を大量に捕獲し、
我々の食卓まで届けてくれます。
もちろん魚のお腹にはプラスチックが入ったままです。。。
過去に人間の胃の中からマイクロプラスチックが見つかった事例や
健康被害にあったという事例、
妊婦さん本人に被害がなくてお腹の赤ちゃんに被害があった事例まであります。。
自分たちが出したゴミが回りに回って自分たちのもとに戻ってきているのです。
笑えませんね(笑)
魚を食べるのは当たり前な世の中ではあるのですが
魚を食べる危険性が常に隣り合わせなんだということを
しっかり考えなくてはなりません。
僕はこのことを高校生の頃に知ることができたので
VEGANになる以前から魚はできるだけ食べないようにしていました。
生態系が脅かされている
地球温暖化が進むことで海水の温度が上がってしまい
海の対流が変化してきているのです。
海の対流の壁によって天敵から守られていた弱い生き物たちがいます。
しかし、いままで守ってくれていた対流が変わることで
天敵たちがその弱い生き物たちの元へ
いけるようになってしまい生態系が変化しているのです。
絶滅に追いやられている種までもいるのだとか、、、
自然に起こる環境の変化についていけない種が滅んでいくのは仕方のないこと
しかし、人間の手によって起こる環境の変化で種が滅んでいくのは
どうも心が痛いです。
魚の乱獲
漁業では、適当に魚を捕っているわけではなく
毎回狙った魚を捕りに行っています。
巨大な網を海に入れて魚を一度に大量に捕獲していますが
この網には狙った魚だけでなく
狙っていない魚、ウミガメや哺乳類など関係ない生き物までかかってしまいます。
こうした漁のせいで年間十億トンもの命が無駄になっています。
すべての漁業がそうではないのですが
漁業は奪う必要のない命まで奪っているのです。
海の中を見ることは人生でもあまり多くないと思います。
そのためあまり実感は湧きませんが
海の生き物は今、漁業により激減しています。
2050年の海には魚の数よりもゴミの数のほうが多くなる可能性が高いそうです。
魚にも痛覚や感情、記憶がある
魚は陸上の動物と違って悲鳴や叫び声を出すことができません。
そのせいか、とても無残な扱いを受けています。
生きたまま捌いたり、踊り食いなどもそうですが
養殖や漁で捕獲した後も本当に残酷です。
養殖では
汚い水の中で、水面から溢れるほどの量の魚を育てています。
水面に上がっている魚は当然呼吸ができていないので
定期的に水の中を攪拌して
窒息することを防いでいます。
捕獲した魚は
暴れるなら殴り続けたり
釜を刺して弱らせたりとひどい扱いをされています。
同じことを猫や犬にできますか?
絶対にできないですよね。てことをさんざんやっています。
そんな魚でも痛覚や感情や記憶がしっかりあります。
もちろん種にもよりますが
これは科学的に証明された事実です。
釣りで魚の口に針を刺すというのはしっかり痛いんです。
コブダイと友達になったおじいちゃんがいます。
魚だって愛情を注げばなつくんです。
終わりに
ここまで漁業を否定するような記事を書きましたが
もちろんこの現状を変えようとしてくれている人たちはたくさんいて
その人たちのおかげで改善されてきています。
それでも環境破壊の大きな要因になっています。
奪う必要のない命は奪われ続けていますし
漁業は持続不可能だと言われています。
魚を食べ続けると様々な危険があります。
人間は魚を食べなくても生きていけます。
VEGANはこれらのことから
魚を食べることをしません。
VEGANになるという選択で海の生き物を守ることができます。
美しい海を守ることができます。
この記事を読んで少しでもVEGANに興味を持ってもらえたら
とてもうれしいです(^^♪
少しずつでも魚を食べる量を減らしたり、
週に一日だけVEGANになってみたりと
ちょっとしたことでも大丈夫です。
自分のペースでVEGANに挑戦してみてください(^^♪
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